MBAフレームワーク 後編

MUPカレッジ

ピラミッドシンキング

ピラミッドシンキングは、階層ごとに分けて考えていくことを指します。

①情報や思考の整理をするためのフロー
②社内プレゼン・社外営業シーンに
③どのような解決策があるのか探す

ロジックツリーで得た内容を上司や従業員に伝える必要があります。

問題を設定にその問題が発生する要因を明確にし、その要因が発生する原因を考えていきます。

根拠の数

基本的に根拠の数は3つが良いと言われています。

ベイズの法則というものがあり、細かい説明はしませんが、1つ根拠が結論を裏付ける可能性は66%、2つ根拠が結論を裏付ける可能性は75%、3つ根拠が結論を裏付ける可能性は80%となります。

「3」と言う数字が人が短期的に覚えることのできるフレーズの最大数ということもあります。

そのため「3」のつく事柄はいくつも見受けられます。
例えば、「3匹の子豚」「桃太郎のお供の数」「3度目の正直」など

戦略キャンパス

ビジネスを行う上で、競合・価格勝負になる・利益など多くの問題が出てきます。
その中でも、お店・商品・サービスを改善したい。でもやり方がわからない人は多いと思います。

では、どのようにするか考えいきましょう。
まず、今あるサービス・商品の価値を見直していきます

4つのカテゴリー、除外(なくす)大減(減らす)大増(増やす)付加(付加価値を追加する)に分けます。

SWOT分析で強みと弱みを把握する

他社と同じ分野で、勝負をするとどうしても価格勝負となる。そのためには、他社と比較して、競合が少ないところ、勝負することが重要となる。

例題

ワインの市場を例に考えていきます。

自社以外の高級ワインと通常ワインを各要素別(価格、香りetc)に大別します。そうすると場所・選びやすさ・手軽さの3点の部分が競合がいない「狙い目」であることがわかります。そのため、「狙い目」の部分で他社と差別化をはかります。

そうすることで、勝てないところで勝負するのではなく、競合がいないところで勝負することで勝率を上げることができます。

相関性シンキング

現状分析ではなく、競合との差別化や自身の価値を上げるために新施策や戦略を作るフレームワークです。

AとBの間に相関性はあるのではないか?ではAとCは?BとCは?という様に相関性の関係を個別に見ます。

この時に比較する対象は、ものではなく、行動です。前回お話しした「行動思考」に基づいて考えます。

例題

Qカフェの売上UP施策を打て!?

ここでもう1つ紹介する法則があります。

パレートの法則:2割のロイヤルカスタマーが8割の収益をもたらして、残りの2割の収益を8割のカスタマーがもたらすこと。

つまり、2割のカスタマーに絞ったサービスを提供し、残りの8割は切り捨てるという考え方です。今まで来店してくれていた顧客を切るのは怖いと思いますが、2割のカスタマーに絞ることで同じ層の新規を取り込むことができます。その結果、少ない労力で大きな利益を得ることに繋がります。

本件でも、この法則を当てはめて考えていきましょう。

こちらのカフェに来店してくれるカスタマーは、PC作業をする人がほとんどであることがわかります。そうであれば、PC作業を行う人だけにフォーカスした施策を実施し、本を読んでいる人やスマホを触っている人は、切り捨てて考えていきます。

PC作業を行っている人の行動パターンを考察します。

3つの図からわかることは、

滞在時間が長いとリピートをする
リピートをする人は単価が低い
滞在時間と単価に相関性はない

施策

では次にどの様な施策をとるべきか考えていきましょう。現段階では、これからターゲットとする「PC作業をする人」の行動パターンを把握したに過ぎません。

次は、今回の課題である「売上UP施策」を選定していく作業に入ります。

相関性から分かったことに対して、施策を作っていきます。

リピートしてもらうために、滞在時間を伸ばしてもらう様にする。
リピートする人の単価を上がる施策を考える。

・滞在時間を伸ばす
つまり「このカフェにもっといたいなぁ〜」と思ってもらえる様にすればいいわけです。

飲み物を1杯〇〇円ではなく、時間制にする
滞在時間がお金に変わるサービス(chrono point)を導入する
椅子の居心地をよくする
カフェ内で知り合いを作り、交流の場所として活用する

・単価を上げる

ドリンクにセットでお菓子やフードをつける
水の用意をやめる(デフォルトで水を置いてもらうと水でいいかとなるのでドリンクの追加に結びつかない)
ドリンク2杯目割引
時間制の飲み放題にする

最後に

課題が出た時に、どの様に対処したら良いかわからないことは多いと思います。その場合に、結論を急ぎ原因の追求に進んでしまっては、得られる回答も得ることができません。遠回りしている様に見えても、1つ1つをどの様な課題があって、その課題の要因が何で、要因を構成する原因と紐解いていくことが1番の解決策です。この紐解く作業はピラミッドシンキングでできます。

相関性の部分では相関性を見ることで今まで考えたこともなかった事実が浮かんでくることもあります。

この施策の中には、私が個別でコンサルティングに入っている店舗で導入している方法も入っています。施策の選定には、自分がカフェに行った時何を思うかも1つのひらめきとして大切になります。つまり、カフェに行って待っている時間もゲームを待っているのではなく、考える習慣を付けることで見える自分のアイデアを増やすことになるわけです。

あとはフレームワークを作り、その通りに行動することで、時間の短縮とクオリティーを上げることも可能です。

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